ちさです。
今回は、おそらく新生児の入院で一番多いであろう「黄疸」についてです。
黄疸にも色々な種類がありますが(後述します)、圧倒的に多いのは
【生理的黄疸】
だと思います。
ネットで黄疸を検索すると、症状や後遺症についてズラズラと書かれていることが大半なのですが……私はこれに物申したいです!
そもそも生理的黄疸は、どの赤ちゃんもなります。全員です。ただ、基準値が定められているので基準を超えると治療が必要になります。
基準も厳しく、後遺症を残すことはほぼ無いです。(都内の大病院に勤めていたときから、一度もみたことがありません)
治療をしないまま放置しどんどん黄疸が進んでしまった場合や、原因が生理的黄疸ではないケースはまた別なのですが…
もちろん絶対にない!とは言い切れませんが、ネットで情報を集めて必要以上に心配しているママがとっても多いので、私はその方が心配です。
▶︎生理的黄疸ってどうして起こるの?
ここからは少し難しい話になるので、読み飛ばして頂いてもokです。
黄疸の原因となるのは、ビリルビンという色素です。これは赤血球に含まれています。
生まれたばかりの赤ちゃんの血液は、胎児(おなかにいたとき)のものです。胎児や新生児の血液は壊れやすく寿命も短いので、どんどん壊れていきます。すると、ビリルビンが身体の中に溜まっていきます。
さて、ビリルビンは肝臓という場所で処理し、おしっこやうんちと一緒に排泄します。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんの肝臓はまだ未熟なので、処理が追いつきません。
すると、どんどんビリルビンがたまってしまいます。身体が黄色くなってきます。
→これが黄疸です。
あまりにも溜まりすぎてしまい、脳の組織に影響すると、後遺症が残るといわれます。が、先程書いたように、ほぼ可能性はないと考えていいと思います。赤ちゃんが今黄疸で入院しているのであれば、なおさら。
具体的な治療についてはまた後日。