こんばんは。
赤ちゃんが入院すると、必ずと言っていいほど悩みのタネとなる「搾乳」
病院によって、母乳への熱意はまちまちですが、NICUでは母乳が重要視されることも多いです。
かといって、毎日3時間おきに目覚ましをかけて搾乳…つらい方も多いかと思います。。
今回は、搾乳はいったいどのくらいのペースでやったらいいの!?というお話をします。
※母乳の出方や、母乳への考え方などは人それぞれなのであくまでも目安です
▶︎出産後すぐ〜
母乳の量を増やしていきたい場合は、やはり昼夜問わず3時間おきの搾乳は必須になると思います。
ただ、お産の状況やお母さんの体調によっては搾乳をお休みした方がいい場合もありますので、無理のない範囲で。
産後すぐから1,2週間は母乳の量を増やすには一番大切な時期です。搾乳(授乳)の刺激で、「あ、母乳が必要なんだな!」と身体が反応し、分泌が促されます。なかなか分泌しなかったり(やはりお産が大変だったケースは身体も疲れていて出にくいですね)最初は一滴かもしれません。それでokです。とにかく刺激をきちんと与えていくことが大切です。
赤ちゃんがおっぱいを飲むときの口の動きを再現して搾乳すると、分泌がより促されるというデータもあります。こちらは後日ご紹介します。
▶︎母乳量が軌道に乗った場合
量が増えてきても、あまりにも搾乳の回数が減ると分泌は減ってきます。また、乳腺炎のリスクもあるので定期的な搾乳は必要になります。
ただ、お母さんも産後すぐから搾乳を続けてきて、とっっても疲れる時期。夜は寝たい。
寝る前にしっかり絞っておっぱいを空にし、寝て起きたら搾乳!でも問題ないと思っています。途中で張ってしまって痛くて目が覚めることはあるかもしれませんが…
その代わり、昼間は3-4時間おきに搾乳します。昼も間が開くようになると、だいたい量は減ってきます。
ちなみに母乳にはもうこだわらない、やめる、という選択肢もありですよ。その場合は急にやめると乳腺炎になりやすいので助産師さんに相談できると◎です。
▶︎母乳量が不足するとき
経験上、授乳より搾乳の方が量は少なくなるケースが多いと思っています。
搾乳では50cc出る、授乳すると赤ちゃんは70cc飲んでいる…なんてことも。やはり搾乳では刺激不足になりやすい=量が増えにくい ということがある気がします。
なので、赤ちゃんがたくさん飲めるようになってきたときに量が足りない!?と感じる方はかなり多いです。
とにかくどうしても量を増やしたい場合は、やはりこまめな搾乳しかないです…。(もうたくさん頑張っていますよね、ごめんなさい。)
搾乳するときに、赤ちゃんの写真や動画を観ると良い刺激になったりします。
そしてつらいことに母乳の分泌量は、夜>昼なんですよね。哺乳類は暗い時間に敵に見つからないように授乳するんだ、と聞いて、私は妙に納得しました(^^;;
なので、夜間に休むのは母乳量を増やす意味では不利になります。かといって、お母さんの体調も心配ですし、上のお子さんがいたら昼間休む時間なんてないですよね。そこは、家族で母乳育児をどうするかを選択していく必要があると思います。
✳︎
病院に届く搾乳パックたちをみて、お母さんたち本当にお疲れ様です、といつも思います。
赤ちゃんにあげるときも、お母さんが一生懸命届けてくれたよ、と声をかけます。
まだお口から飲めなくても、お口に母乳をぬってあげたりもします。
子どもが入院していると、親なのになにもしてあげられていない…、看護師の方がお世話が上手…など悩むこともあるかもしれません。
母乳は、お母さんにしかあげられない大切なものです。量にこだわりすぎず、自信を持ってくださいね。
もちろん、母乳があげられなくたって、赤ちゃんへしてあげられることは他にもたくさんあります。
今は会えない時間も長いでしょう。家で赤ちゃんを想うことだって、お父さんお母さんやきょうだいにしかできないことです。