今日はモニターの見方について書いていきます。
モニターにはいろいろな数字が表示されていて、常に変化しているけれど・・一体なんの数字なんでしょう?と疑問に思う方もいるかと思います。
※モニターの種類、メーカーによる違いはあります
▶そもそもモニターって?
赤ちゃんの状態を数字で表したものです。
例えば「顔色が悪い」というのは見る人によって基準があいまいですが、数値化されればみんなが同じ基準で動くことができます。
またスタッフがずっと付きっ切りで赤ちゃんを見られるわけではないので、何か変化があればすぐに知らせてくれるありがたい機械です。
・身体の中の酸素を測るもの(サチュレーションモニター、SpO2モニター)
・心臓の動きを測るもの(心電図モニター)→呼吸もとれます
・体温を測るもの(体温プローベ)
など
▶モニターの見方
(手書き感あふれるイラストですみません。)
①心拍数
一番上の緑色の数字は1分間の心拍数を表します。隣には心電図が。
赤ちゃんは大人に比べて心拍数が多く、振れ幅も大きいので120~160回くらいが普通です。ぐっすり眠っていれば90回、大泣きしていれば200回超え、なんてこともあります。心拍数が大きく変わったときはモニターが鳴るように設定してあります。(設定はその子に合わせて適宜いじっています)
心電図は、波形をみたり、不整脈などがないか観察しています。
②血圧
2番目の赤い文字は血圧です。
こちらも大人に比べるとずいぶん低いですが、正常です。
血圧を測ることによって心臓の動き、全身の血液循環の状態などの指標になります。
心臓に作用するような薬を使うこともよくあるので、その子の状態に合わせて測っています。
③SpO2(酸素飽和度)
3番目の水色の文字は酸素飽和度です。
簡単にいうと、身体の中の血液が100あるとして、その中の何%が酸素を持っているか、ということです。おそらく89%になるとアラームが鳴るようになっている場合が多いかなと思います。ただし、もともと心臓や肺の病気があると通常時でももっと低くなる場合もあります。(常に70%、という子も何人もいました。)
この数字がどんどん下がっていく様子があれば、しっかり酸素が取り込めていない状態なのですぐに対処が必要です。
④呼吸数
一番下の黒い文字は呼吸数です。
こちらは本当の呼吸数との誤差が大きい印象です(-_-;)
ほかにも、体温を持続で測っていれば体温が表示されていたり、いろいろな情報がのってきます。